2006.8.17

■パリッコの「しりとり読書感想文」:1〜4

 突然ですが皆さんは、読書ってしてますか? 本を読むと脳に良さそうだし、頭も良さそうだし、やった方がいいなって思いますよね。え? 読みたい本がない!? このクズ馬鹿野郎!!! そんな貴方、そして僕にうってつけの素敵な読書法があるんですよ!

 これは某御仁に教わったんですが、読み終わった本のタイトルの最後の1文字で始まる本を古本屋さんに行っては探し、エンドレスで読みすすめるという、その名も「しりとり読書」です!

 いい所は何と言っても、今、読める本にかなりの縛りが生じるので、自ずと普段だったら絶対に読まねぇだろって本を手に取る事になるという点ですね。全く興味が無かった作家、分野、お話にふれて見聞を広めるなんて、なかなか素敵なんじゃないでしょうかね? ちなみに悪い所は「ん」で終わる本を読めないとこと、めちゃくちゃつまんない、またむつかしい本に当たってしまったら辛すぎる、という事でしょうか。

 まぁとりあえず、ヒマな人はやってみればいいんじゃないですか〜?


 つーわけでヒマな僕は先日から勝手にやってたんですが、どうせヒマなら感想も書いてやろうって事でこれからちゃんと1冊1冊ここに記していこうと思います。で、すでに4冊読んじゃったのでもう最初の方は忘れ始めていますもんで、第1回は4冊まとめてダイジェストでお送りしたいと思います!


- 001:朝ごはんぬき? / 田辺聖子 - あ→き

 何も大きな問題が起らない井戸端小説。主人公であるハイミスとその元彼、主人公が住み込みで働く家の主である女流作家とその夫、この2本のストーリーを柱に、解消されない伏線と、微々たる問題が必要以上にドラマチックに描かれます。特に、女流作家の夫が突然に家出、その理由が「たまには外のもんも食ってみたかったんや」だった事に対し、妻は浮気と勘違い。読者の誰もが、それが本当にただのグルメ旅行だった事がわかっているであろう所を1章分くらい引っ張ったのには閉口。

 ただし軽妙な文体、嫌みのない登場人物、さらっと読めるストーリーと分量等、こんだけ言っといて何ですが、割と楽しく読めました。特にね、その作家の先生のキャラがよくて、名言も多数。常にテンション高くて「無礼者!」とか言ってる感じ? また読みたいとは思わないけど、続きとかあったら読んでみたいかな。


- 002:君たちはどう生きるか / 吉野源三郎 - き→か

 真面目な中学生“コペル君”の身の回りに起こる事件と、従兄弟で頼れるお兄さん(名前忘)がコペル君宛に書いたという体の日記の、2パートのローテーションによって構成される中学生向け道徳の教科書的作品。“コペル君”という響きに惹かれて購入しましたが、すごくいい事がたくさん書いてあって、さらに読後感の良さは今まで読んだ本のなかでもピカイチ! 他人にどんだけ迷惑がかかってもいいやぁ〜とか
すごい事を考えている無法の若者、超自己中ですぐに切れたりするおじさんやおばさんも読んだ方がいいと思うなぁ。何と満州事変の年の作品ですと!


- 003:仮面のディスコテーク / ウォーレン・マーフィー- か→く

 無能でアル中の私立探偵トレースが、終止嫌でたまらない典型的なアメリカンジョーク的会話を繰り広げ、話進まねぇなーと思ってたらアッサリその彼女が真相を見破って終わる、嫌でたまらない推理小説。肝心のトリックもお粗末。少しネタバレになりますが、「わかった!犯人はボイスチェンジャーを使っていたのよ」(得意げ)「何! そんな機械が存在するのか!?」とか…。すいませんが、嫌でたまらなかった。


- 004:クライシスF / 井谷昌喜 - く→ふ

 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞のサスペンス超大作。遺伝子組替作物、アフリカの風土病、ロシアのマフィア、誘拐、爆弾、解決! とかそんな感じ。つまらなくは無かったですが、小難しい雰囲気があんまり好きじゃ無いので、楽しくもなかった。僕でも気付く違和感、矛盾点も多数。もうこういうジャンルはいいやぁ、ごめんね!

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