2006.8.23

■パリッコの「週間サザエさんレビュー」:1

 突然ですが皆さんは、サザエさんって見てますか? え? 見てない!? このバカアホ野郎!!! 当然僕は毎週見てますし、きちんとDVDに整理保存しています。それでせっかくなので、ここで毎週レビューをしてやろうと思ったのです。サザエさんには極稀に、異常におもしろい(というか何か変な)回があるので、それをランクAとします。以下、ちょっとよかったをB、普通だったをCとしますが、はっきり言って超主観的感想で、すごく制作者の意図に反した見方をしてしまってる気がするので、あまり参考にしないで下さい。信用もしないで下さい。それでは!

●2006.08.20放送分

- 作品No.5757「イクラの地球儀」-
■あらすじ:イクラがフリーマーケットで見つけた地球儀に大ハマり。それを見たタラは年甲斐もなく羨ましがる。その後イクラはノリスケ&タイ子に連れて行かれた本物の海を見て熱を醒まし、地球儀をタラに譲る。タラは「僕も本物の海がいいです」と傍若無人。
■見どころ:特になし
■ランク:C

- 作品No.5758「カツオ人権問題」-
■あらすじ:カツオが猫を拾い、勝手に自分の現状に重ねて丁重に扱う。その後飼い主に返す。
■見どころ:
・野良猫に妙になつかれた波平の「おぉ、コラ!」
・波平の布団に猫
・虐げられ寂しそうなタマ
・オチの波平ぼやき「とっても付き合いきれんわ…」
■ランク:C

- 作品No.5759「ツルの一声」-
■あらすじ:いつでも調子者のいいカツオに容赦なく飛ぶ波平の怒号、それは“ツルの一声”どころではない、まさに“雷”!
■見どころ:特になし
■ランク:C

●総評
 レビューを始めてみたはいいのですが、初回から全エピソードランクCという残念な結果に。まぁそこは次週以降に期待するとして、作品No.5759「ツルの一声」にこんな一説がありました。
 カツオが行った悪事に対し、波平は自分の部屋で雷を落とすスタンバイ。帰宅したカツオにサザエはまっ先に「お父さんがお待ちよ」と煽りを入れます。するとカツオは「避雷針が必要だ」と一度子供部屋へ寄り、机の引き出しから何やらマッチ箱を取って波平の元に向かうのです。さてこのマッチ「バー いやし」と表記されており、つまり波平はそれを酔っぱらって廊下に落とすなりしてカツオに拾われ、それが弱味となり雷を落とし損ねるという、言わばこのお話のオチなのです。
 僕はカツオが“避雷針”等と口にした時点で「あぁ、いやだな」と感じました。それは、サザエさんを見ていると少なからず波平がこの様な形で威厳を落とすシーンが登場するからで、普段は、日本からその姿を消しつつある頑固ながらも良き父親像そのものを体言する存在でありながら、こんな時だけはカツオの言いなり。怒る事もせず、サザエに「どうしたのよ、お父さん?」と問われれば「あわわ…あぁ」等と答えるばかり。確かにお話の流れから考えると、最後にカツオが1本取った形となる見事なオチが展開され、ひとつのエピソードとして綺麗にまとまっているとは言えそうです。だけど、少し安易なんじゃないかなと僕は思うのです。原作の方は、特に後期にはかなりブラックかつ過激な内容も少なくなかったというサザエさんですが、こちらはTVアニメ。日曜の夕方、間違いなく全国民、老若男女が楽しめる健全なプログラムとして放映中のはず。波平を滑稽に見せて笑いをとろうとするならば、女性のシュミーズが見えて顔を赤らめる、と言った程度で止めて頂きたいものです。
 みなさんはどう思われましたでしょうか?

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